廃油の処分方法

美しい地球環境を持続するためには、決して見過ごせない問題となってくるのが廃油です。
廃油とは、使われて汚れてしまった油のことを指しています。
家庭での食用油として出る廃油に、工場や自動社関連企業などから出てくる産業廃棄物にあたる廃油といったものがあります。
これらの廃油によって特に大きなダメージを受けるのは海です。
廃油で汚染された海は海の美しさを失うだけではなく、魚や魚を食べる鳥たちにも大きな被害を及ぼします。
今回は、そんな問題が多い廃油の、正しい処分方法についてご紹介していきます。

■食用油の捨て方

家庭でも多く方が使用する油は、直接排水溝などに捨てることは厳禁となっています。
廃油だからという以前に、油をシンクに流してしまうと油が冷え固まって排水管を詰まらせてしまう問題もあるのです。
食用油を捨てる際は、大量の新聞紙や不要な紙を敷き詰めた紙パック、さらには同じく多くの紙を入れたポリ袋に入れることでも捨てられます。
これらの方法で処分する際には、自然発火を防ぐために念のため水をしみ込ませることも大事です。
捨てる際はどちらの口も粘着テープ又はゴムでしっかりと閉じて、廃油の漏れがないように捨ててください。
大量の新聞紙などがないという場合は、油凝固剤を利用するのも手です。
鍋に入った油を油凝固剤によってそのまま固め、鍋から取り出してそのまま燃えるごみと一緒に捨てられます。
ただし油凝固剤を使って固めた油は気温が高い夏場では早めに捨てることが大切です。
油の染みた紙や布がそのままになってしまうと発熱し、自然発火する恐れがあります。
固めたら翌日には捨てるようにしましょう。

■燃料油の捨て方

燃料用の油にあたる灯油は、購入先で引き取ってもらう方法で処分できるようになっています。
使わずに残ってしまった場合は近くの川に捨てたりせずにお店に相談しましょう。
また、自身でも交換することができるエンジンオイルについては、オイルを購入した店舗やガソリンスタンドといった場所で引き取ってもらえます。
店舗によっては引き取りが有料であったり、廃油を入れた容器ごとではなく、中身だけを引き取ったりするところなど、対応はまちまちではあります。
また、必ずしも引き取り可能というわけではないので、事前に連絡して確認しておくと良いでしょう。
他にも、オイルを交換する際に直接は廃油処理箱に入れるという方法もあります。
廃油処理箱の中にはビニール袋と吸着剤が入っており、オイルが入ると固まるようになっています。
処分は回収する自治体によって若干の違いがあり、場所によっては産業廃棄物として扱われているところもあります。
通常のごみと一緒に処分できるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。

■工業用などの廃油はどうなるの？

家庭から出ることのない廃油がどうなるのか気になることでしょう。
自動車整備会社、飲食店、食品加工会社、ボイラー施設、その他工場から出た廃油というのは基本的にはリサイクルとして処分するようになっています。
少量であれば家庭でもできるような凝固剤を使っての処分になる場合もありますが、廃油が出るほとんどの会社というのは、大量に出るが故にリサイクルの方が簡単に処分できるのです。

・廃油のリサイクルとは？

廃油のリサイクルは、廃油の中に含まれている成分や性質によって再生重油や補助燃料などにリサイクルされ、再度油として使われていきます。
廃油のリサイクル方法は主に3つ、潤滑油再生、再生重油化、補助燃料化があります。
潤滑油再生では切削油、ギヤー油、焼入油などの廃油を劣化成分や余分な混入物を排除し濾過した後、再使用できるものとして回収元に変換されます。
再生重油化は、鉱油系の廃油を廃油処理過程において分離回収し、水分や混合物を排除して、重油が製造されるリサイクルになります。
補助燃料化というのは再生重油化が困難となる溶接系の廃油やペースト状のペースト状の可燃物のリサイクル方法です。
廃油に含まれる成分・性状の分析を行い、加工後は補助燃料として使われていきます。

・廃油の回収ならゼンユーにおまかせ！

愛知県の名古屋エリアで廃油の回収を行うゼンユーは、廃油を高品質な重油としてリサイクルできるところです。
長年の開発によって独自に進化させてきた処理技術によって生まれ変わる重油は、多くの場所で使われています。
ゼンユーのある名古屋エリアは何といっても国内でも有数の廃油が出てくる地域です。
トヨタ自動車を始め多くの工場もあり、廃油リサイクルの技術はトップクラスとなっています。
ゼンユーは規模も大きく、数多くの業務を請け負っていることから信頼性もバッチリです。
許認可エリアは名古屋だけではなく関東や関西などどんどん拡大しています。
ぜひ、回収を依頼してみてはいかがでしょうか？

産業廃棄物にもなる廃油は環境汚染に大きく関わってくるため、きちんとした処分方法が求められています。
家庭で出る廃油は正しい方法で処分するのはもちろん、工場などから出る廃油も回収が行われきちんとリサイクルが行われています。
決して他人事とは思わずにもう一度正しい処分ができているかどうか見直してみましょう。
大量に廃油が出る企業であれば廃油回収会社のゼンユーに依頼するのもおすすめです。