廃油を活用~石鹸~
天ぷらやからあげなどを作った時に残った廃油を、皆さんはどうしていますか?
そのまま流してしまうのは環境に悪く、ゴミとして捨てるのは面倒だと感じる人も多いでしょう。
そんな廃油は、実は石鹸として使うことができるのです。
今回は、廃油石鹸の作り方や特徴、メリットについてご紹介します。
廃油石鹸を作ってみたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
■廃油を使って石鹸作り!
廃油石鹸は、自宅でも簡単に作ることができます。
まずは、その作り方から見ていきましょう。
【用意するもの】
・廃油 600cc
・水 200cc
・苛性ソーダ 80g
・1.5Lのペットボトルと牛乳パック
・ゴム手袋
・ゴーグル
※苛性ソーダは劇薬の1つでたんぱく質を溶かしてしまうため、ゴム手袋とゴーグルを必ず用意しましょう。
【作り方】
①ペットボトルに水を入れ、苛性ソーダを入れます。
苛性ソーダは、水と混ざった時に高温になるという性質を持つため、水を張ったボウルの中で作業することをおすすめします。
②苛性ソーダが冷めてきたら廃油を加えます。
廃油を加え、ペットボトルをしっかりと振ることでとろみが出てきます。
それを目安にペットボトルを振りましょう。
この時にアロマオイルを入れると良い香りの石鹸になります。
アロマオイルには、リラックスさせてくれる香りやリフレッシュできる香りなど様々なものがあるため、好みの香りを選ぶとお気に入りの石鹸に仕上がります。
③とろみが出た液体は、牛乳パックに入れ替えてください。
夏は入れ替えてから3日ほど、冬は1週間ほどおいておくと固まります。
固まったら使いやすいサイズにカットしましょう。
カットする時も直接触らずに、ゴム手袋を使うようにします。
④カットしたものを1ヶ月ほど風通しの良い場所に置いたら完成となります。
■廃油石鹸ならではの特徴とは?
廃油石鹸は、食用油を使って作ります。
そのため、自宅でも簡単に作ることができますし、肌への刺激も軽減できます。
そんな廃油石鹸の特徴についてもう少し詳しく見てきましょう。
・余った油を有効活用できる
料理で使った油が余ってしまった時に、有効活用できないか考えたことがある人もいるはずです。
それを実現できるのが、廃油石鹸です。
廃油、水、苛性ソーダがあれば作れるため、環境にも優しいという特徴があります。
手作りで廃油石鹸を作れるキットもあるため、初めて作る場合はキットを使ってみると良いでしょう。
・洗剤としても活躍する
廃油石鹸は、お風呂場やキッチンを洗うための洗剤としても活躍してくれます。
また、靴下の泥汚れやワイシャツの襟汚れに対しても効果を発揮してくれるため、使い道が幅広いと言えます。
苛性ソーダの取り扱いには気を付けなければいけませんが、しっかりと安全対策をしていれば魅力的な廃油石鹸を手作りも可能です。
幅広い使い方ができる洗剤や石鹸はほとんどないので、廃油石鹸は重宝するでしょう。
・植物油を使うから肌に優しい
廃油石鹸の原料となるのは植物油なので、手荒れしにくいという特徴もあります。
市販の洗剤では乾燥して手荒れが気になるという人でも、安心して使えるのです。
これも、廃油石鹸ならではの特徴だと言えます。
■廃油石鹸を愛用する人が多いのはなぜ?
廃油石鹸は、食用油で作る石鹸なので大丈夫なのか不安になってしまう人もいるでしょう。
しかし、多くの人が愛用していることから、不安に感じる必要はないのです。
最後に、廃油石鹸が多くの人に愛用されているのはなぜかという疑問に答えていきます。
・石鹸を購入しなくて済む
廃油石鹸を自宅で作れば、石鹸を購入する必要がなくなります。
食器洗いやシンクの掃除、浴室の掃除など幅広い用途に使うことができるため、わざわざ専用の洗剤や石鹸を買わなくて良いのです。
節約にもつながるので、廃油石鹸を積極的に使っているという人もいます。
・肌荒れしにくい
廃油石鹸は、食用油を使っているため肌への刺激が少ないです。
食器用洗剤などで肌が荒れてしまう人にとっては、肌への刺激が少ないという点は大きなメリットになるでしょう。
冬は特に肌が乾燥して荒れやすいので、まずは冬だけ廃油石鹸を取り入れてみるのも良いのではないでしょうか?
・好みの形や香りの石鹸を作れる
廃油を使って手作りする廃油石鹸であれば、好みの形や大きさ、香りの石鹸が作れます。
用途に応じて適した大きさや形は異なるため、使う場所によって大きさや形を変えてつくることも可能です。
また、アロマオイルを使えば自分好みの香りがついた石鹸も作れるのです。
そのため、市販品にはないオリジナリティ溢れる石鹸づくりができます。
今回は、家庭でできる廃油のリサイクル方法についてご紹介しました。
名古屋を中心に事業を展開している有限会社ゼンユーではエンジンオイルなどの重油をリサイクルする事業を行い、環境保全を行うために取り組んでいます。
家庭でも廃油のリサイクルができれば、環境への負荷はさらに小さくなります。
そのため、それぞれの家庭でも廃油石鹸を作り、廃油のリサイクルに取り組んでみてはいかがでしょうか?