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2020.06.10
廃油種類

廃油とは?

名古屋 廃油 ゼンユー

廃油といえば環境を汚してしまう厄介な存在というイメージが強いでしょう。
実際に、テレビのニュースなどでタンカーから漏れた油の映像などを見て、油まみれの魚や海鳥たちの姿にショックを受けた人もいるはずです。
今回は、知っているようで知らない廃油について、種類や排出源の他に処理やリサイクルについてもご紹介していきます。

廃油の種類と排出源は?

廃油とは、簡単に言えば使われた後に捨てられてしまう油のことです。
家庭から出る廃油以外にも、工場や自動車関連、石油基地などからも廃油は出ます。
どのような種類の廃油が、どこから排出されるのかを確認してみましょう。

・潤滑油系廃油
エンジンオイルや冷凍空調機の潤滑油、金属加工の際に使われる切削油などを潤滑油系廃油と呼んでいます。
自動車整備工場やガソリンスタンド、機械工場などが排出源です。

・燃料系廃油
灯油やガソリンなどが燃料系廃油です。
積み荷を積んでいないタンカーが出港する際に積み込む海水も燃料系廃油となります。
排出源は製油所や船舶、ガソリンスタンドなどです。

・タール・ピッチ系廃油
アスファルトやワックス、ピッチなどが該当します。
道路工事の現場や油脂化学工場が排出源です。

・廃溶剤類
トルエンやアセトン、トリクロロエチレンなどの廃溶剤類も廃油に分類されます。
機械工場、化学工場、塗料工場、印刷工場などが排出源です。

・動植物油類
魚油や牛脂、大豆油などの動植物の油も廃油になります。
排出源は一般家庭だけでなく、食品工場や給食施設、外食産業なども該当します。

廃油が汚した水を綺麗にするのは大変

川や湖、海などに一度廃油が流れてしまうと水質を元に戻すのは大変です。
大型船の油が海に流れ出て、水質事故が起きたニュースを見てショックを受けた人も多いのではないでしょうか?
廃油による水質汚染が起きれば、飲み水だけでなく農業や漁業、生態系にも深刻な影響が出てしまいます。
大さじ1杯の食用油が生活排水に流れただけで、魚が住める環境を取り戻すためには300Lの綺麗な水が必要と言われています。
工場などの大きな施設から廃油が流出すれば、綺麗な水質を取り戻すことはさらに難しくなるでしょう。
家庭からの生活排水はもちろん、工場や事業所からの廃油流出は取り返しのつかない環境破壊につながりかねません。
海洋汚染・土壌汚染を防ぐためにも、廃油の処理は正しく行うことが大切です。

廃油による土壌汚染

廃油は水質だけでなく土壌も汚染します。
油には独特の臭いがあり、土壌に油膜があれば不快感が問題になるでしょう。
新しい建築物を建てる場合など、廃油による土壌汚染があれば不動産トラブルに発展する可能性があります。
土壌汚染対策法という法律上では、油は特定有害物に規定されていません。
しかし、土壌汚染が環境に与える影響は無視できないでしょう。
ベンゼンのような揮発性が高く粘性が低い廃油は、時間の経過と共に拡散するため浄化や修復はしやすい化学的な特性があります。
逆に、重油やグリースなど揮発しにくく粘性の高い廃油は、浄化・修復が難しいので注意が必要です。
大量の油を保管するガソリンスタンドや工場など、タンクや配管の亀裂や破損から、長い期間で油が漏れるケースもあります。
また、工場などで使用される油の管理が徹底していない場合などで、廃油が野ざらしになっているケースなども要注意です。

廃油はリサイクルが可能な資源

地球上の資源は限られています。
日本はエネルギー資源の産出量が非常に少なく、原油などのエネルギー資源を輸入に頼っています。
地球上にある資源が限られている以上、エネルギー資源の確保は世界的にも重要な課題です。
今ある資源を大切に活かすためにも、リサイクルが可能な資源は大切にしなければなりません。
使った後の油である廃油はリサイクルが可能な資源です。
適切な処理をせずに流出させてしまうと環境を汚染する廃油も、適切に処理すれば貴重なエネルギー資源として再利用できます。

ゼンユーが扱う廃油

名古屋エリアでリサイクル燃料の事業を展開しているゼンユーでは、廃油のリサイクル工場を保有しています。
独自の処理技術を駆使した国内トップクラスの規模を誇る廃油リサイクル工場では、高品質なリサイクル重油が作られています。
ゼンユーが扱う廃油は、自動車のエンジンオイル、工場やボイラー施設からの廃油などです。
環境意識が世界的に高まっている中、原油価格の高騰は続いています。
質の良いリサイクル燃料の需要はますます高まっていくでしょう。
産業が環境にかける負荷をより少なくするためにも、エネルギー資源のコストを削減するためにも、ゼンユーは廃油リサイクルに力を入れています。
環境経営に廃油処理は欠かせません。
「地球を笑顔に、日本を元気に。」というゼンユーの企業理念は、廃油を再生エネルギーに生まれ変わらせる技術を活かし、環境型社会に貢献することを意味しています。

廃油とは、リサイクルによって新しいエネルギーに変えられる資源です。
ぜひ廃油を適切にリサイクルし、廃油から生まれる高品質な再生エネルギーを活用してみてください。

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